スキル習得に必要な時間「1000時間の法則」「10000時間の法則」
ある分野でスキルを磨き、周囲から一目置かれるようになったり「特技」と言えるレベルになるまでは、1000時間が、
その道の一流と呼ばれるようになるためには10000時間の練習・学習が必要というデータがあります(心理学者アンダース・エリクソン氏の研究によるもの。後にマルコム・グラッドウェル氏の著書『天才!成功する人々の法則』により世に広まる)。
1000時間の学習には
1日3時間の場合→約1年弱
1日1時間の場合→約2年半
10000時間には
1日3時間×約10年が必要です。
これまでの生徒の上達とこちらのデータを比較すると、なるほどその通りだなと思います。
最も平均的な練習量の1日30分×週5回の練習で、年中さんから小学校6年生までの8年間ピアノを続けた場合、練習量は約1000時間になりますが、このケースでは小学校卒業頃には、ブルグミュラーやソナチネ、インヴェンション等初級テキストを修了し、中学生の発表会ではショパンやメンデルスゾーン、ベートーヴェン、ドビュッシーなどの中級レベルの曲を弾くことができます。有名曲を複数弾けるようになり、それまで以上にピアノが楽しくなります。続けてきて良かったと感じられるのはこの頃です。量より質が大切というのはいうまでもなく、小さいお子さんですと尚更身になる練習ができていないこともありますので、一概に必ず1000時間とは言えませんが、先生に言われた通りに練習をして長く続けられれば誰でも中級レベルまでは弾けるようになります。
1日1時間くらい練習している生徒は、小学校中学年くらいには中級レベルに到達します。一方、1週間に30分程度の積み重ねの場合、1000時間に到達するには40年かかる計算になりました…練習量が少ない子が弾けるようになる前に辞めてしまうのは納得です。
中級から上級レベルへの道のりが大変で、音大レベルで10000時間、ピアニストやピアノ師はその先も継続した研鑽が必要です。
音大に進む方は本当に一握りですが、せっかくピアノを始めたからには、自信を持って「特技はピアノ!」と言えるようになって卒業してほしいと思っています。目指せ、1000時間!!
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